はじめに
アメリカでは「プロテインは健康食の定番」とされていることはご存じでしょうか?
最新の国民健康栄養調査(NHANES)のデータによれば、アメリカの成人は1日の総摂取カロリーの約16%をタンパク質から得ており、2,000kcalを摂取する人ならおよそ80gものタンパク質を摂取している計算になります。
一方、日本人の1日あたりのタンパク質摂取量は1995年に81.5gでピークを迎えたものの、その後は減少傾向にあり、2019年には71.4gと戦後直後とほぼ同水準にまで落ち込みました。数値で見ても、アメリカと日本の間には「タンパク質摂取に対する姿勢」の大きな違いがあることがわかります。
実際、Statistaの調査によると、アメリカ人の約46%がプロテインを定期的に摂取していると答えており、タンパク質はもはや特別なものではなく日常的な栄養素として定着していると言えます。パンケーキやバー、さらには水にまで「高タンパク」をうたう商品が並ぶほど、タンパク質はポジティブなイメージとともに広く浸透しているのです!
そんな「タンパク質大国」であるアメリカでは、どのようなプロテインが人気を集めているのでしょうか。この記事では「アメリカで話題のプロテイントップ5」を紹介しつつ、日本メーカーのプロテインとの違いや購入する際の注意点についても徹底解説していきます。
アメリカで話題のプロテイン5選
1位.オプティマムニュートリション(Optimum Nutrition)
1食あたり24gの高品質ホエイプロテインを配合し、筋肉の成長と維持をサポート。さらに天然由来のBCAA(5.5g)とEAA(11g)が含まれており、回復促進にも効果的です。
トレーニング前後や食間など、いつでも活用できる万能プロテインで、世界的ブランドならではの信頼性も魅力。禁止物質の厳格なテストをクリアしており、安全性も保証されています。
水や牛乳、スムージーに混ぜやすく、アスリートからフィットネス愛好家まで幅広く支持されています。ただし乳製品を含むため、乳糖不耐症の方は注意が必要です。
2位.ダイマタイズ(Dymatize)
1食あたり25gの加水分解ホエイアイソレートを含み、吸収スピードが速いのが特徴。BCAA 5.5g、EAA 11.7gも配合され、筋肉の成長と回復をしっかり支えます。
糖質・脂質ともに1g以下、カロリーも120未満と低く、余分な乳糖や脂質を徹底的に除去したクリーンなプロテインです。
水やアーモンドミルクに溶かすのはもちろん、パンケーキやオートミールに加えてもOK!インフォームドチョイス認証済みで、アスリートも安心して利用できます。やや価格が高めですが、その分の品質を実感できる一品です。
3位.オルゲイン(Orgain)
1食あたり21gの植物性プロテイン(エンドウ豆・玄米・チアシード由来)。9種類すべての必須アミノ酸を含むため、完全なタンパク質を補えます。
糖質は1gと控えめで、プレバイオティクス食物繊維を6g配合。腸内環境を整える効果も期待できます。ビーガン、グルテンフリー、非遺伝子組み換えなど、クリーンな成分にこだわった製品です。
シェイクやスムージーだけでなく、ベーキングやオーバーナイトオーツにも活用でき、ライフスタイルに合わせて使いやすいのがポイント。ただしホエイに比べると、ややざらついた食感を感じる人もいます。
4位.アイソピュア(Isopure)
1食あたり25gのホエイアイソレートを配合。ゼロカーボ・無糖仕様で、余分な栄養素を避けたい人に最適です。
さらに20種類のビタミン&ミネラルを強化配合し、ビタミンCによる免疫サポートも期待できます。グルテンフリー・ラクトースフリー・ケト対応で、食事制限がある人にも安心。
水やシェイクに混ぜるだけでなく、料理やお菓子作りにも活用可能。便利な小分けパックもあり、毎日のタンパク質補給に役立ちます。無香料タイプなので、自分好みにアレンジしたい人にはぴったりですが、フレーバーを楽しみたい人には物足りないかもしれません。
5位.ボディフォートレス(Body Fortress)
1食あたり30gのホエイプロテインに加え、ビタミンC・D・亜鉛を強化し、免疫サポートまで考えられた設計。必須アミノ酸も豊富で、筋肉の修復や全体的なパフォーマンスを助けます。
グルテンフリー・低糖・アスパルテーム不使用で安心。濃厚なバニラ風味は水や牛乳、スムージーに混ぜると飲みやすく、運動後のリカバリーに最適です。
コストパフォーマンスに優れ、毎日のトレーニングを続ける人にとって心強い味方。ただし「バニラ味が苦手」という人には選びづらい点もあります。
アメリカと日本のプロテインの違い
1.高い安全性と製造基準
意外に思われるかもしれませんが、アメリカではGMP(適正製造規範)の導入が義務化されており、原材料の入荷から製造、出荷までの全過程が徹底的に管理されているため、検査基準が厳重で安全性が高いとされています。ただし、海外製に限らず、異物混入やドーピング禁止成分が検出される可能性もあるため、製品選びには注意が必要です。
2.豊富なフレーバーと強い甘さ
海外製のプロテインは味の種類が非常に多く、国産にはないユニークな味を楽しむことができます。チョコレートと一口に言っても、「ミルクチョコレート」「チョコレートブラウニー」「チョコチップクッキー」など、豊富なラインナップがあり、濃い味のものが多いのが特徴です。甘いものが好きな人や海外のお菓子のような味が好きな人には特におすすめです。
3.多様な補助成分の配合
タンパク質以外にも、筋肉の成長をサポートするクレアチン、BCAA、グルタミン、ビタミン群などの補助成分が豊富に含まれている傾向があります。
4.増量剤の配合
アメリカの製品には、プロテイン単独では足りないカロリーを補い、体重増加を目的とする増量剤(フィラー)が配合されているものが多いです。これは、プロテインを身体を大きくするための手段として捉える文化に起因しています。
5.WPC以外の製法や種類の豊富さ
ホエイ、カゼイン、植物性など、様々な種類のプロテインが提供されています。特にホエイの製品数は日本の数倍に上ります。WPI(ホエイプロテインアイソレート)など、より純度の高いプロテインも多く市場に出回っています。
選ぶ際の注意点
1. 安全性と品質の確認
検査基準と安全性
アメリカではGMP(適正製造規範)が義務化されており、製造の全工程で厳格な管理が行われているため、安全性は比較的高いとされています。
しかし、それでも異物混入やドーピング禁止成分が検出される可能性はゼロではないため、製品選びには注意が必要です。
その際に参考になるのが 「インフォームドチョイス認証」 です。
この認証は、製品が第三者機関によってドーピング禁止成分の検査を受けていることを示しており、特にアスリートにとっては禁止薬物混入のリスクを避けるための重要な指標となります。
インフォームドチョイス認証を取っているブランドは多くありますが、今回紹介した中だと、オプティマムニュートリション・ダイマタイズになります。より詳細を確認したい方は、下記のインフォームドチョイス認証の公式サイトから探すことができます。
成分リストの確認
添加物の少ないシンプルな配合が望ましいです。ステビアやモンクフルーツなど自然由来の甘味料が好ましく、カラギーナンのように腸に悪影響のある成分は避けるべきです。
隠れた糖分やアレルゲン
一部の製品は人工甘味料やシロップで質の低さを補っている場合があります。大豆、乳製品、グルテンなどのアレルゲンにも注意が必要です。
FDAによる評価
製品の表示は必ずしもFDAによって承認・評価されているわけではないため、ラベルや説明をよく確認することが大切です。以下の点を意識して確認してみてください。
- 短い成分リストを優先
ハーバード公衆衛生大学院は、合成添加物よりもホールフード(丸ごとの食品)に焦点を当てた短い成分リストの製品を選ぶことを推奨しています。専門家も「成分リストは短ければ短いほど良い」と説明しており、認識できる材料が使われているかを確認すべきです。 - 避けるべき添加物
・人工甘味料:アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなどの人工甘味料は避けるべきです。製品によっては、質の低い成分をごまかすためにシロップや人工甘味料が多く使用されている場合があります。代わりに、ステビアや羅漢果(モンクフルーツ)、少量の天然糖(ケインシュガーなど)で甘みがつけられている製品を選ぶと良いでしょう。
・カラギーナン: 腸の健康に悪影響を与える可能性があるため、カラギーナンが配合されている製品は避けるべきです。これは、シェイクにクリーミーな質感を与えるために使われる添加物です。
2. 成分と種類
タンパク質含有量
効率よくタンパク質を摂取するためには、タンパク質含有量が75%以上の製品を選ぶことを意識してください。
プロテインの種類
ホエイ、ソイ、カゼイン、植物性(エンドウ豆、玄米、麻など)、コラーゲンなど、様々な種類のプロテインがあります。ご自身の目的(筋肥大、減量、美容など)や体質に合わせて選ぶことが重要です。
乳糖不耐症
牛乳由来のホエイプロテインでお腹を下しやすい場合は、WPI(ホエイプロテインアイソレート)製法や植物性プロテイン(ソイ、エンドウ豆、玄米など)を検討すると良いでしょう。WPIは乳糖の含有率が低く、植物性プロテインは乳製品を含みません。
補助成分
筋肉の成長をサポートするクレアチン、BCAA、グルタミン、ビタミン群などの補助成分が豊富に含まれている製品もあります。
増量剤の有無
アメリカの製品には、プロテイン単独では足りないカロリーを補い、体重増加を目的とする増量剤(フィラー)が配合されているものが多いです。これは、プロテインを身体を大きくするための手段として捉える文化に起因しています。
3. 味と飲みやすさ
フレーバーと甘さ
海外製のプロテインは、国産にはないユニークな味の種類が非常に多く、濃くて甘いものが多いのが特徴です。甘いものが好きな方には魅力ですが、苦手な方にとっては飲みにくく感じる可能性があるので注意が必要です。
溶けやすさと泡立ち
海外のプロテインは、泡立ちやすかったり、溶けにくいと感じる製品が少なくありません。粉っぽさが残り、飲みにくい場合があります。牛乳やミルクの代替品で割ると、よりクリーミーな口当たりになることがあります。購入前にレビューを参考にするのがオススメです。
4. 購入と配送
配送時間
海外からの発送の場合、注文してから届くまでに2~3週間、場合によっては1ヶ月以上かかることがあります。ショップレビューをチェックし、実際に他のユーザーの声を聞くと良いでしょう。
カスタマーサポート
海外のメーカーの場合、カスタマーサポートが英語対応のみであったり、連絡のレスポンスが遅いなど、サポートが受けにくいことがあります。
価格と送料
プロテイン自体の価格は比較的安価なものが多いですが、送料を含めた総額でコストパフォーマンスを判断することが重要です。
購入場所
初めて海外製プロテインを購入する場合は、Amazonや楽天など、日本語対応の日本のECサイトを利用すると、トラブル時の対応もスムーズな場合があるため安心です。
為替変動
原材料の「ホエイ」の価格高騰や為替の変動により、以前のような国産プロテインとの価格差が縮まっている場合もあります。
5. その他留意点
製品情報の差異
メーカーの都合により、製品のパッケージデザインや内容が予告なく変更される場合があります。また、日本向けの表示とアメリカでの公式な説明が異なる場合があるため注意が必要です。製品を購入する際は、必ずその時点での最新の成分リスト(Ingredients)と栄養成分表示(Nutrition Facts)を確認することをオススメします。
体質との相性
プロテインは個人によって合う合わないがあります。体に合わないと感じた場合は、すぐに使用を中止し、必要に応じて医師や管理栄養士などの専門家に相談することが重要です。
まとめ
アメリカは「プロテイン大国」と呼べるほど市場が大きく、製品の種類やフレーバー、安全基準の高さなど、日本とは大きく異なる特徴があります。今回紹介した オプティマムニュートリション、ダイマタイズ、オーゲイン、アイソピュア、ボディフォートレス は、その中でも特に人気と実績を兼ね備えた代表的なブランドです。
一方、日本のプロテインは「飲みやすさ」や「日常に取り入れやすい軽さ」に強みがあり、アメリカ製とは異なる魅力があります。つまり、両国のプロテインにはそれぞれの文化やニーズが反映されているのです。
これからプロテインを選ぶ際には、
- 自分の目的(筋力増強、ダイエット、美容など)
- 体質(乳糖不耐症やアレルギーの有無)
- 味や飲みやすさの好み
- 価格や購入しやすさ
といったポイントを踏まえて比較検討すると、自分に合った最適なプロテインが見つかるはずです!!
- https://www.verywellhealth.com/average-protein-intake-8639379
- https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXZQOLM223TE0S3A320C2000000
- https://www.npr.org/2025/01/30/nx-s1-5270923/protein-seems-to-suddenly-be-everywhere-heres-why
- https://us.myprotein.com/thezone/supplements/protein-supplements
- https://blog.oramhd.homes/best-protein-powders/?gad_source=1&gad_campaignid=22645504072&gbraid=0AAAAA_b_T1B0epvrcC_ziu7JNLYX88OnX&gclid=Cj0KCQjw_L_FBhDmARIsAItqgt4bkkJfzBtT0OcLrRgFSau5kGqd0n79G4k2nkzT4IqFR6ojDk-NtosaAsv8EALw_wcB
- https://www.forbes.com/sites/forbes-personal-shopper/article/best-protein-powder
- https://ufit.co.jp/blogs/protein/oversea-protein?srsltid=AfmBOor0blX_raZgg2gPRMyMIHuMOfwV6Cz9CbUuCuwoDe4C5Q1QE05o
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- https://freshmonkee.com/blog/high_quality_best_protein_shake_buyers_guide
- https://www.elliothospital.org/about-us/newsroom/news/your-guide-choosing-protein-drinks-powders-and-bars
- https://health.clevelandclinic.org/7-tips-choosing-best-protein-powder